詩をおいておくところ

1984年生まれ。詩を書いては残しします。

凡庸の天才

どこに行ってもそこが家

そこでなにをたべても慣れ親しんだ味

初めて会った人も通ずるものがあればそれは家族か旧知の仲

民族も国境もなく。

突出したこともなくへりくだることもなく。

 

なにか雲の上のような事を目指すとてんでダメ。

この人がどんな事で笑ったかどんな味が好きか

なにに悩んでいて、なにが巻き返せない事柄か。

一生懸命やってることはなにか、取り返せない怠け方をしたことはあるか。

人に説教をすることもなく、押し付けられても染まることなく。

飽きもせず同じことをしても新しい発見をし

人それぞれにある暗がりを取り立てもせず咎めもせず。

苦しい事に囚われても必ず元気で穏やかなところに戻る。

そんな人になろうと思います。

 

怖いこと。

死ぬのが怖いからこうやって生きてるんですよ。

 

それ以上はないです。

 

だから望みと聞かれても、それはすぐに思いつかないなあ。

 

生きている心地の悪さから逃れるために色々なことをしました。

 

失敗したり、たのしい思いをしたり。

 

その時々をそれが生きている醍醐味だというならば、

 

たしかに悪くはなく、おもしろいものです。

 

袋に入った僕のいのちを、もうひとりの僕が頑張れ。と見ているような。

 

僕に宗教はないです。

 

ちっぽけなままでよいです。

 

死ぬのが怖いというのは悪くないことだと思います。

 

なにくそと思う尊さが自分にそなわっている。

 

だからそれでいいんだとおもいます。

 

ずっと前からから決まってたような青空ひとつ

 

河原の土手に海からの風が吹いている

 

文化住宅で誰かラジオ聞いてるみたいだ

 

昔の歌は愛情がある歌詞でよいね

 

全てに終わりがあるなんて信じられないくらいきれいだ

 

窓が沢山ある角部屋であいしあう

 

全部が完璧だとおかしくなってしまいそうなんだ

ビニール袋の中には鰯が8匹

埃だらけの掛け時計は止まったまま

 

ちくしょうこんなに完璧なら

今すぐに終わってしまえばよいのに

ちくしょうこんなに完璧でないのに

いまさらになってどうしても生きたい

 

時間

誰が

見も知らぬ人が空調も無い湿った部屋で

亡き妻の事を思いながら 湿気に撓んだ畳の上で

日がなラジオを聞いていると想像するだろうか

 

或いは

緩やかに死にゆく身体に苛立ちながら明瞭な思考を持って、自分が今どこにいてどういう存在かを認識し、どうすればいいのだろうとこころを捩っている人がいると想像するだろうか

 

知らぬ人に対してそのような想像はきっとしない

人は未来に手を届かせることができる人にしか思いを馳せないかもしれない

未来に全ての人は手を届かせられると思っているひともいるかもしれない

遍く人間に朝と夜が来る

 

起床し、飯を食い、屁をして、寝る

 

人間は時間を規定してから

こころのどこかで

どこかしらにどうせいつか死んじゃうし、というこころがあるのかもしれない

それだから非常に現世的な、尺の短い考えでものを欲望し、作り壊しほったらかす

 

こんな事も考えた

動物は時間という概念が朝と夜以上のものを持ち合わせないとしたら

それは彼らが無限の生を為し無限の死を遂げている、と

そこには悔しさも憎しみも存在しないのかもしれない

僕は人間だものだから

そんな事に時々強く憧れます

 

 

生きている

今になってすべてが黄金色にみえるよ

足元からのびた道はぼくのハートにつながってる

今になってすべてがはじまりにもみえるよ

ぼくたちはとしをとらない永遠のうたごえ

ふと泣きたいような鮮やかな夕暮れ

ハートをたぐればだれかきっと抱きしめてくれるだろう

ぼくの身体はあたたかいよ

みんなきっと暖かいよ

生きている証をおみせしましょう

 

今になってすべてが黄金色にみえるよ

ゲームオーバーの後に続く長い長いストーリー

世界の人が平和でありますように

今日は世界中の涙が乾きますように

 

くうき

空気になりたいな

透明になってさ

なにもなくなってさ

ハーモニカをたすけてあげるんだ

 

空気になりたいな

なにもなくなってさ

いいところで思い出せなくなって

それも思い出せない

透明はきれいだぜ

 

空気になりたいな

どこまでもいってさ

どこにもいってないけど

もうなにもないからそれでいいのさ

あんたねぇ

いや私は目が見えないんで姿がわからないんだが

あなたの身体に穴があいてやしないかい

触れたわけじゃないが

そういまかんじたのさ

痛みはないようだが

ずいぶんながいのかい

 

馬鹿だねえ自分の身体もまもれないようじゃ

北風が穴から出てひゅうひゅう音を立てるじゃないか

南風が吹けば海からの湿気でたちまち身体は腐るし

そっからだいじなものが今も転げ落ちる音がするよ

ちゃりんちゃりん

しゃりんしゃりん

ことんごとん

しゃりんしゃりん

 

目の見えねえわたしからすりゃなかなかなぐさみになってよいが

次々落ちていく音がするたびに

あんたの目ん玉がくらやみになってくるのがわかるようだよ

俺の見てるまっくらのがよっぽどあったかそうだな

こんな言い方しちゃあれだが

あんたはかわいそうなひとだね

人は退屈なときに取り出して遊ぶ思い出ひとつくらいもつべきだよ

それにしても

楽器や言葉にあんたは長けているが

おりゃあんたと話してると

穴ぼこに話してるみたいでさびしくなるよ