詩をおいておくところ

1984年生まれ。詩を書いては残しします。

魂魄の道

鈴虫の声が

しんさんとこころのそこまで染み渡り響く夜

僕はなにを感じなにを成したいのだろうかと思う

神様の手のなる方へただ進んでゆく

身体いっぱいに日々の喜びがある

それがずっと昔の事を揺さぶり起こしたりする

なにをするんだろう

どこにいくんだろう

 

目が新しくなって

身体が新しくなって

眠りが新しい眠り方になれば

君も変わるはずだよ

悩みすぎるな

悩むほど君に価値があるとはおもえん

まあしっかりやれよ

君の命題なんか君じゃないから俺は知らん

 

麻薬に耽ったり酒に溺れたり浮いた銭で美食に明かしたりしたらおまえもおわりだぜ

興味と好奇心が食えないなら当然自分の人生も平らげたくなくなる

犬でも知ってる

しっかりやれよ

君に神様はいない

足がついて目が見える肉だ

充分だ

おとな

大人は無心では眺めない

いつもあくせく働いて

死にたくなる理由を探して

簡単な現実をこじらせる

何をみても何を聞いても知ったかぶりで

人の噂に流される

人間は減点方式で少しずつ磨耗するのだと考えると

ちょっといやですねえ

がんばってがんばって

友達と釣りに出かけていた時のような幸せにもどりたいです

日を繰る

鯵の開きに玉ねぎの味噌汁

おふろの磨りガラスから陽の光

行きに帰りにつかう道

季節によってはたんぽぽやひなげし

日めくりカレンダーにオレンジの夕日

こういったものが僕のすべてだと思いたかったのです

料理の本にたくさんの付箋

電車の中で怪談話をする小学生

何度も聞いた事のある祖父の冗談

蛙の鳴く声がきこえる部屋に走馬灯

こういうような事をものさしに自分の死ぬまでを見計らいたいものです

車の窓から見えるもの以上の希望はいらない

読むべき書物も聞いておかないといけない音楽もない日々

知るべき感覚や空想や論理のない日々

そんな中で来るべき時がくればなにかに出会い僕はまた変わるでしょう

変わって変わってかわりつづけたら

今度はなにをみせてくれるでしょう

僕はなにもわからない

 

 

月に星に蛙。

高知で月を見ています。

 

外がすこしだけまだ肌寒い。

蛙が夜が少し動いてしまうんじゃないの、

というくらいげこげこげこげこげこと鳴いて

それだから星がより輝いて見えて面白い。

 

僕はこの最近太った身体の中にいのちを抱きしめている。おそらく。

この身体を通して、友人の息子は色のある夢を見たかな、とか

友達は遠くでまだ起きて空想しているかな、と考えます。

携帯があるからまだ起きてるか、最近はどうかと聞けばきっと答えてくれる気もするけど

人は気づかいがあるからそのままでは答えてくれないに違いない。

そういう優しさに踏み込まないくらいにやっとこさ大人になったので、

やっとこさ、祈るような夜を過ごせるようになりました。

街灯があるので藍に見える夜空に蛙の合唱に月に星だよ。

死なんてね、ひけらかすもんじゃないわな。

私は死ぬのが怖くありません、などと若い風情で言うと

非常にいやったらしい

なにを見てきたのかと感じるが

特になんらの思索もないのに

死ぬのが怖くてたまらない、死にたくない

などと言うと

それほどまでに大事な命が貴様にあるか

などとも思う。

自分を見なさすぎると捨てたくなり

見すぎるとすごく守りたくなる。

よそ様はよくしらない。これは僕の心の中のことです。

ゴムボールほどぞんざいにぽおんと放り投げるには実にもったいないが、宝石のように大事にするのも違う気がする。

身体はこの世の借り物、と本で読んだことがあるが

この魂のいくらかもこの世の借り物かもしれない。

僕は宗教のいろんな謂れにはとんとうといが、宗教心というものは強く信じる。

いや、宗教心というかなんというかはどう言うかはよくしらない。

いくらかは僕がいるが故の本分で

その他のいくらかはなにかしらの力が働いて僕を動かしめている。

そんな気がします。

 

ああ、書きながらめんどくさくなった。

この文章はやめにします。

ももったいないからそのまま記しておこう。

 

高知にて。僕に送る詩

君よ

あの頃と同じ期待を持って君の大事な場所に立っても

あの昔のように血潮が滾る感覚や

甍をかきわけあおい香りに染められてゆく心持ち

何か素晴らしい事が始まりそうな感覚は

どうやら二度と来ないようだね

君はどれくらいの失敗や恥をやった

どれくらい道を失い、また近道やイカサマをした

どれくらい裏切り、また裏切られた

どれくらい白けて、また白けさせたか

色んな事があったかもしれないけれど

全ては写し鏡

こころの中がそのまま君の人生だ

その場行く先のうつくしさに耐えきれぬ喜びと怖気を感じたいなら

一生懸命生きなさい

場所や人で変わる価値に目もくれず

書物や年配の者の言葉もそこそこに

まだ肉親がいのちあることに感謝しながら

我がかみさまこそ我が足よと励ましながら

一生懸命生きましょうよ

それでこそたのしい。