詩をおいておくところ

1984年生まれ。詩を書いては残しします。

ゆうぐれ

少し揺らいで虚ろだ。
空気が撓んでそこに空白ができる。
夕暮れになると世界は暴かれてしまう。
ビルとビルの間から夕陽が射し込んで街路樹や落ち葉を照らすと当たり前がやさしくほどけて照れながらにじりよってくる。
今日1日が響き合って終わってしまうよと伝えている。
期待と羨望でざわざわとなにもないところが震えだす。
1日がもうすぐ終わります。
ほら。
あのマンションの上のとこ。
今、公園のマラソンコース。
今、イチョウの葉っぱの端っこ。
今、
あ、終わった。

暮れだすと街は惑星に近づいていく。
街は地肌を顕す。
子供達はむきだしの空間が恐ろしくなって家に帰りたくなる。
もうここがどこかわからなくなってしまうくらい広くなってしまう。
もうここがどこかわからなくなる前に家に帰ろう。