詩をおいておくところ

1984年生まれ。詩を書いては残しします。

あたまの体操 へいわの詩 習作

かかずらうことなく嘆くことなく
過ぎ去ったものときたるべきものが交錯するのは身体の中にある空白の海だ
連動し触れ合い摩擦し生まれ死に嘆き悲しみそれぞれの運動が大きな和音となって響く
僕やあなたという空白が終わってしまう頃には事理が円融し初も終もない無常の海が広がりそこでざざあんとさんざめく燦々とした歌と響きそしていつか明と暗になりまた会いましょう
偶像が空想で作られたまにまにの事を僕はおぼえている
あれは母だったか父だったか語りうる数多の言葉を持たない僕はひとつの熱量でありひとうつひとつひとつひっとつ独つ
ひとつ
とつ とつ とつ とつ と滔々と流れる遠鳴りのような歌を聞いたのだ
まだ太陽の匂い漂う魂のまま有情の中を手探りであるく柔らかな瞳の中はなにやらの卵らが海ではらはら透徹しておるような原初の青や黄色や水色だ
なにかしたらなにかになるなにかしたらなにか動くなにか減したらなにか増えた
数式を持たない非言語の様子のままやれお腹が空いたのじゃとか心が無くなりましたとかお母さんはここにはおらんのでもう永遠におらんと嘆くその心の形は祈りに似ていた
現象ではなく、世界の欠けたところをなぞらえてそしてむずかっている
眠りと光と歌と笑いが混同した部屋を心に抱いてそこで既に対になっているつがいの温もりを抱いている