詩をおいておくところ

1984年生まれ。詩を書いては残しします。

時間

誰が

見も知らぬ人が空調も無い湿った部屋で

亡き妻の事を思いながら 湿気に撓んだ畳の上で

日がなラジオを聞いていると想像するだろうか

 

或いは

緩やかに死にゆく身体に苛立ちながら明瞭な思考を持って、自分が今どこにいてどういう存在かを認識し、どうすればいいのだろうとこころを捩っている人がいると想像するだろうか

 

知らぬ人に対してそのような想像はきっとしない

人は未来に手を届かせることができる人にしか思いを馳せないかもしれない

未来に全ての人は手を届かせられると思っているひともいるかもしれない

遍く人間に朝と夜が来る

 

起床し、飯を食い、屁をして、寝る

 

人間は時間を規定してから

こころのどこかで

どこかしらにどうせいつか死んじゃうし、というこころがあるのかもしれない

それだから非常に現世的な、尺の短い考えでものを欲望し、作り壊しほったらかす

 

こんな事も考えた

動物は時間という概念が朝と夜以上のものを持ち合わせないとしたら

それは彼らが無限の生を為し無限の死を遂げている、と

そこには悔しさも憎しみも存在しないのかもしれない

僕は人間だものだから

そんな事に時々強く憧れます